代表ブログ

鯨吹く海へ

春の足音が聞こえる季節になりました
長野の山暮らしから、南伊豆の海へ
移り住んだ若い友人夫婦に会いに行きました

かつて漁業で栄えたその地は
いまは過疎化が進む「限界集落」と呼ばれる場所
ですが二人は、海の見える小さな家を慈しみ
地元の人の助けを借りながら自給自足の暮らしをめざしています
荒れ地を耕す日々の出会いや発見を、とても楽しそうに語る二人

冬から春にかけて、沖合にザトウクジラが回遊するこの新天地で
いつか大きな鯨が、空高く潮を吹く姿が見られますように
雄大な海とともに暮らすことを選んだ二人
願いが叶うといいなと心を込めて自作の句を捧げます
 「鯨吹き海からのうた夢に聴く」

鯨の姿が見られますように

除夜の鐘

12月 今年もあと数日になりました
朝ベランダにシジュウカラがヒマワリの種をついばむ姿が

一年を振り返ると何が思い出されますか
新年をどんな気持ちで迎えたいですか

今年最後のヨガ教室で「除夜の鐘」について触れました
仏教では人間には108の煩悩があり、鐘をつくことで
一つ一つ煩悩を打ち消し、清らかな心で新しい年を迎える儀式だと

ヨガにおいても年末108回の太陽礼拝を行う実践行事があります
1回ごとの太陽礼拝でひとつの煩悩を打ち消し
心と身体を浄化し、新たな始まりを願う
煩悩とは心をかき乱す感情や思い…
怒り 執着 妬み 葛藤 不安 恐れ 苦悩…

20年前ヨガの先生に誘われた時、その数に驚き返事に戸惑った思い出が…
でも今はその意味を深く受けとめ、ヨガらしい行いだと感じます

歳を重ねても経験を積んでも煩悩がもつのが人間かな…
己の煩悩を心身ともに打ち消し、気持新たに新年を迎えられますように
108回の太陽礼拝に思いを込めて

公園の松ぼっくりで作ったミニツリー

松ぼっくりのミニツリー

ひとり旅

10月 実りの季節が訪れました

薪と交換でいただいた新米、りんご園でもいだ林檎、お寺さんから頂いた栗
匂い、手触り、触感、味わい…五感から
身近に自然の恵みを感じる毎日です

数十年ぶりにひとり旅をしました
しごとや用事をかけず、ひとりでただ旅をする
慣れない山道の運転、道を間違え何度もナビとにらめっこ…
知らない土地、人々にドキドキしつつも

窓から見える森の木々、暮らしのある街並み、眺望の広がる美術館
宿で見つけた本、ひとりで飲んだワイン、ゆっくりつかった温泉
どれも味わい深く心に沁みました

静かな空間での瞑想、俳句を詠む、よく眠る、なかなか進まな本を読む…
どれもちょっとずつ出来たこともうれしく
出会った人の笑顔 あたたかい言葉やちょっとしたふれ合いも心に残りました

童話作家アンデルセンの「旅は私にとって、精神の若返りの泉だ」
にうなずき、自分の中で何かが変わったように感じる小さな旅でした

「旅の途に 未知のわれあり 鳥渡る」

赤そばの畑に畑人を想う

赤そばの畑に畑人を想う

8月とガンディー

庭を赤とんぼの群れが飛び交うこの頃
夕方のハチとの散歩は涼しく秋の気配を感じます
この8月はヨガの経典にある非暴力(アヒムサー)について
インドのM.ガンディーを通して考えさせられる日々でした

非暴力とは、他者に身体的、言語的、精神的にも暴力をもたらさない
暴力は自分自身をも傷つけることになる
非暴力を生き方とする方が精神的に強いのだと…

日常生活を振り返ると忙しさや不満から
言葉や態度で相手を傷つけている
そしてそれは自分自身の魂も傷つけていると…

そうならないためにはどうしたらいいのか
経典にはあるべき態度、生きる姿勢が説かれている
その乖離をこれからどう埋めていくのか
本を読み返し、それが大きな課題だと思い至りました

瞑想を深く自分のものにしていく
瞑想を自身の魂に触れる機会にしていきたい…
そう願い、思い新たにする8月です

 

みずみずしい葡萄たち

みずみずしい葡萄たち

梅の季節

梅雨の季節になりました
ヨガの生徒さんに先日「梅雨の楽しみは?」と聞くと
何人かの方が「梅の実を漬けること!」と即答
もう漬けてジャムやカリカリ梅を作りました!とも

我が家にも梅の木が二本あるのですが
知人に採ってもらいシロップをいただいた昨年
ですが、生徒さんに刺激をもらい
今年は自分で採り リキュールとカリカリ梅に

暑くなる前の早朝 木を見上げ採る作業一時間
美味しく出来ますように
一週間、一ヶ月、一年後の熟成を待ちながら
ゆっくり待つことの大切さも
教えてもらう貴重な時間でした

採りたての青梅...きれいです

   採りたての青梅 鮮やかな色です

季節を詠む

北アルプスの山頂を雪がおおう季節
朝の散歩には手袋と毛糸の帽が欠かせません
今年も残りあとわずかになりました
一番こころに残るのはどんなことですか?

心に残るのは
家族で営む古民家ゲストハウスでの準備や出会い
ヨガではレッスンに向けてシナリオ作成や早朝の自主練習
そして一番は毎月俳句会に向けて句を詠むこと(作ること)

季節や自然を通して感じたことを五七五に凝縮する
短いことばの中に想いを込める楽しさとむずかしさ
悲しい出来事も句を通せば生まれ変わる魔法のよう…
〆切があるおかげで出来た 一年間三十六句

読み返すとその時感じたことが季節ととも甦ります
長野に移り住み ようやく慣れない雪道の運転にも
ドキドキしなくなったこの冬… 感慨深く迎えています

俳句を通して日々の暮らし、想いを詠み続けていけたら…
今年出会った皆さん ありがとうございました
・冬の星 今日一日の われ包む

12月八ヶ岳を見ながらハチと歩く

八ヶ岳山麓をハチと歩く

 

落葉の季節に

落葉と実りの季節になりました
散歩道には団栗や山栗が散らばり…
愛犬ハチはイガが痛いのを経験したのか
上手に避けてトコトコ

落葉樹は葉を落とし、大切な地中の根を守ります
夏 活動的だった生き物も寒さから身体を守るべく
休眠や冬眠に入る時期
生きものである私たち、人間も同じでしょうか

秋になり 朝の片鼻呼吸を日課にしています
片方の鼻腔を指で押さえ もう片方の鼻腔で深い呼吸をする
目を閉じて 鼻の通りを肌で感じながら 瞑想へ

慌ただしい朝がはじまる前の
整理し切れていない昨日の色んな出来事
心と頭の中を整え 朝の新鮮な空気、エネルギーで身体を満たし
よい一日を迎える大切なおまじないです

心も身体もシンプルにして
一日一日を気持ち新たに歩んでいけたら
レッスンでも地味な呼吸の大切さを
生徒さんに実践を通して感じてもらえたら
豊かな秋にしたいです

吟行で巡る秋の奥木曽湖

吟行で巡る秋の奥木曽湖

お盆に~魂を慈しむ

8月のお盆 長野県戸隠(とがくし)へ旅しました
宿の主が神主をしている方で戸隠での「迎え火」を体験
玄関までご先祖様が戻れるよう 白樺の皮に火を点け
順々に灯しながら やさしく語りかける
「じいちゃん、ばあちゃん、火を通って帰って来い」

何だかとても心に沁みました
昨年父が帰らぬ旅に出て お盆が一層
私の心を  魂を慈しむ存在になってきた気がします
肉体はないけれど  帰らぬ旅に出た人たちの魂は生きつづける…
遠くからいつも見守ってくれている…
そう思えることで こころ強く生きていける気がします

齢(よわひ)経て 盆にこころを 置きにけり
よみがへる 顔ひとつずつ 墓参り   さと

戸隠での迎え火

  戸隠での迎え火