恩師からの手紙

街にはクリスマスツリーが飾られるようになり、12月を感じる季節になりました

先月 母校の就職部長をしていたT先生から思いがけずお便りをいただきました

卒業後 現在の仕事をはじめてからお目にかかり

卒業生として学部生へのキャリアに関する講話や、いわゆる「京都学」のように母校の良さを

あらためて見直す、大学独自の連続講座の一部を担当させていただきました

 

その当時 T先生のイメージは女子大OGにもかかわらず

部下を何人も抱え、就職先開拓に企業訪問も自ら積極的に足を運び

ご自分の意見をしっかりもち、バリバリ仕事をされるキャリアウーマンのイメージでした

 

独立しキャリア講師になったものの私もまだ駆け出しの頃で

T先生からみると、学生に語るには私などまだまだ頼りない存在だろうな

少し申し訳ない気持をもちつつ、仕事をしていたように思います

 

その後も交流する機会をいただき、二人きりで話をした時

重要な役割のしごとをこなす一方 女性としての生き方

働き方にまつわる苦労を乗り越え、誠実に励んでこられたのだと感じました

 

いただいたお便りには

退職をされて数年たつこと、還暦を迎えられたこと、お孫さん、お母さんの

お世話をされていること、そして、検診で病気が見つかり手術・入院を

されたこと、初めての経験で不安な気持になったことなど綴られていました

 

偶然 私の会社ホームページを見つけ、キャリア教育や看護・医療の分野で

仕事を続けていることを喜んで下さり、励ますことばが添えられていました

T先生のことばは、日々コツコツ歩みつつもこれでいいのか自問する私に

「こうやって見ていてくれる、応援してくれる人がいる」と何よりの励みになりました

 

T先生、今月 先生から頂いたはがきのメッセージを勤務二年目の看護師さんの

研修の最後に、おたよりを持参し、読み上げました

まだ仕事に慣れない彼らも、「こうやって見ていてくれる、応援してくれる」

患者さんや家族の存在が、何よりの励みになればと願いを込めて

 

母校ポストカードのイラスト 卒業時の戴冠帽や卒業証書 とても懐かしく愛でました

どうかご無事に快復されますように、そしてお健やかに新年をお迎え下さいますように

 

晩秋に咲く石蕗の花

晩秋、川沿いにひっそり咲く石蕗の花