代表ブログ

ふたたび働く

台風一過 朝の涼しさが爽やかに感じる季節になりました
9月は毎年させていただいている再就職の講習を行います

専門職として働いてきた方も、一旦職場を離れると
ふたたび職に就くことに不安を感じ二の足を踏んでしまう…
最初 参加者の皆さんの緊張がひしひしと伝わります

そんな気持ちをくみ取りサポートすること
ご自分を見つめ直し、未来に向けての一歩を歩む
勇気と覚悟をもってもらう…それが私の役割かと

これまで働いてきた人は、誰もが「自分の物語」をもっています
・その仕事につくまでに努力したこと
・仕事についてからの苦労や喜び、出会い
・仕事を離れる理由
・ふたたび働こうと考えた想い
・これからの仕事に対する願い…

過去・現在・未来へと「自分の物語」を語ることで
自分の可能性と力に気づいてもらう
強さとしなやかさがもたらされるよう取り組みます

木曽漆器市でそろえ日々使っているもの、木の手触りが心地よく

木曽漆器市で手に入れつかっています     木の手触りが心地よく

人生のキルト

セミの声が山に響きわたる太陽の季節
大学時代の友人が信州の家に遊びに来てくれました
出会いの頃は独身 将来に胸をときめかせていた私たち…
社会にでてからの長い年月 それぞれ一所懸命生きてきたのだなと実感

話していると、学生時代からずっと好きだったことを
コツコツつづけていると知り、ステキだなと思いました
自身の人生に「好きなこと」をキルトの一片のようにつむぐ…

米国の女性キャリア研究者 サニー・ハンセン氏の
キャリア論の象徴は「キルト」 彼女のことばを思い出しました
「部分だけ切り取って考えても、全体の一部を表さない。
織り上げられた全体を見て、はじめて部分がわかる」

労働の対価を得る仕事だけでなく、家族の中で分担するしごと
地域での活動やつながり、スポーツや音楽など好きなことも
大切な一片(ピース)になるかと

友人は好きな英語を通して、子どもや来日する外国人とつながり
自立や自身の存在価値、やりがいも見出しているように思えました

私自身はいま ヨガ、俳句、地元の野菜での料理づくり、庭の手入れ
木や森を見ること、講師の仕事、家族や友人とのつながり…どれも大切なピース
いまの私を支えている、と思い出させてくれる機会になりました

あなたの「人生のキルト」にどんなピースがありますか?
自分にとって大切なピースをあせらず紡(つむ)いでいきたいですね

 

キャリア研修でお世話になったスタッフの方たちから贈られた思い出深いブーケ 

長年のキャリア研修でお世話になったお客さま から贈られたブーケ 思い出深いピースです

ふるさとを詠む

長い梅雨もようやく過ぎる気配
今月から俳句を習いはじめました
自然豊かな信州での日々を詠んでいけたらと

初参加の季題は「天の川」
七夕、銀河、織姫と彦星の伝説、星河、空、光の帯、宇宙…
イメージがどんどんふくらみます

作りながら色んなことが思い出され
ようやく次の句を提出しました
「ふるさとは 宝石の粒 天の川」

その頃叔母が天国へ召され 子どもの時の思い出とともに
家族や親せきの人たちの懐かしい顔が次々に浮かび
それを表現したくなったもの

うまく表現し切れなかったけれど、この句への批評の折 先生が
「年を取るほど故郷が懐かしくなるものです」と添えて下さった
言葉がとてもあたたかく感じられ、うれしく思いました

信州での暮らしの折々に感じたことを詠み
小さな宝物を天の川のようにつないでいきたいです

 

山々を見渡せるぶどう畑 美味しいワインになりますように 

山々を見渡すぶどう畑            美味しいワインになりますように

ことばを大切に

今日から7月 たくさんの雨をもらい
庭の野菜たちがグングン育ってきました
朝の収穫が楽しみなこの頃です

先日 「人間関係を考える」をテーマに講義をしました
職業人をめざしコミュニケーション力を高めることを目標に
勉強にとり組む学生たち

でも、青年期まっただなかのいま
友達やクラスの仲間、家族との関係に
悩んだり考えたりする日々でもあるかと

聞いてみると傷ついたり、悲しんだり、落ち込んだ思い出と
人間関係はむずかしい…などの感想多々あり

北原白秋の詩「ひとつの言葉」を紹介しました(以下 一部抜粋)
ひとつのことばで けんかして
ひとつのことばで なかなおり
ひとつのことばで 楽しく笑い
ひとつのことばで 泣かされる

ちょっとした言葉で喜んだり、悲しんだり…私にもあります!
授業の最後におくったメッセージは「ことばを大切に」

いい時よくない時…これから色んな場面があるけれど
相手を決めつけず、あたたかいまなざしで接することが出来たら

そのためには、やさしい気持ちになれる言葉、うれしい言葉を
彼らにかける人たちが必要ではないかと思いました

学びの季節 心の栄養もたくさん吸収して
すくすく育ってくれますように

緑の中をゆったり歩くカモシカ 角が少し生え

緑の中をゆったり歩くカモシカ 角が少し生え

シニアヨガの学び

薫風の季節 シニアヨガ講習に参加しました
人生の先輩であるシニアの方々に健康づくりのお手伝い
をするために教える者として何が必要か学びたいと

今回担当して下さった先生の シニアの方へのまなざしが
優しくあたたかいことが心に残りました

シニアの方にポーズや形を伝えるだけでなく
彼らの可能性を引きだし伸ばすことが
教える者としての大切な姿勢だと学びました

指導に大切なことの一つに
「笑顔を忘れないこと」とありました
皆さんが楽しく笑ってできる雰囲気をつくれるように

講習一日目はクラスの仲間も緊張ムードでしたが
先生の教えが少しずつ身についたのか
三日目にはチーム仲間と笑顔でチャレンジワークを体験!
学ぶ方の側に立ち、私自身も心から楽しいと感じるひと時に

ヨガを学びに来られる方に、呼吸や動きを大切にしつつ
人とのつながりや生きる喜び、幸せを感じていただく
心豊かになれる時間を共有する
私のミッションとして心に刻む機会になりました

 

笑顔で再会したい先生と仲間たちです

  笑顔で再会したい先生と仲間たちです

 

 

「五月の風」を友だちに

若葉がまぶしく感じる季節になりました
私自身、新しくはじめた仕事がようやく一ヶ月を過ぎました

この時期 新入生や新入社員の中には
新しい環境に慣れることに一所懸命になり過ぎて
息切れしてしまっている…
あるいは、新しい環境になじめず辛い気持ちを抱え込んでいる
人たちにには、次の症状が見られるようです

□ なぜか無気力になる
□ 疲れが取れない感じがする
□ 食欲がない、
□ よく眠れない

もしかしたら、自分の意志や体力に反してがんばり過ぎてしまったせいかも…
「周りがすごく頑張っているので、私もがんばらないと」

この気持ち私にも経験があり、よくわかります
日本人は周りに合わせて頑張ることを無意識に取り込んでしまう…
その傾向が残念ながらあるのかも知れません

でも今はひと呼吸おいて「自分の身の丈はここまで」と決めて
□ 身近な人に話を聞いてもらう
□ 悩みや不安は一人で抱え込まない
□ 少しでも仕事を忘れてリフレッシュする時間をつくる

人は少しずつ環境に慣れていくもの
相談に来た方には、「馴染めない、合わない、やめる」と決めつけてしまわず
「とりあえず、四つの季節をここで過ごしてみては?」と話しています

あなたには沢山のサポートがあります
家族、友人、職場や学校の仲間、自然、リラックスできる好きな場所…
新しい世界に飛び込んだ今は、サポートをもらう時

困難に出会ったら少し休み、自分を大切にする
きっとあなたの中から「長い道のり、自分らしく歩こう」
の声がわいてくると信じます

 

花桃の愛らしさと地元の人たちの優しさを感じる訪問でした

 花桃の愛らしさ、地元の人々の優しさを   感じる五月の訪問でした

ひとを育てる

庭の梅の花がようやくほころび始めました
すぐにウグイスが訪れ 「春告げ鳥」と実感

今週 新入社員研修をおえました
今年感じたことは新社会人と組織側との価値観の相違
むしろ価値観が多様になったと言えるでしょうか

新入社員に求められる4つの情意面
「積極性・協調性・責任性・規律性」
規律性は「社会や組織で決められた規律を守ること」

これまで新社会人は積極性が課題で
規律を守ることは比較的出来るといわれていました
が、人ではなくスマートフォンから情報がかんたんに手に入り
会話よりも、画面を見て過ごす時間が多いのではといわれる世代

社会や相手に思いを馳せ、自身を律する気持が薄れているのでは
どう教育したらいいでしょうと育成担当の方からの声

やはり組織の歴史を伝え、自分たちの行動が
成功や失敗につながり、信頼や不信感を招いたこと
喜びや悲しみ、やりがいや失望につながった経験を
正直に伝えていくことではと…至りました

組織の歴史、自身が働いて得た経験を
次世代の人たちに想いをもって伝えていくことが
規律を守る大切さに気づく一歩につながると信じます

若葉にたくさんの太陽と水が必要なように
大地に芽をだそうとするひと粒の種を皆で大切に育てましょう

春を感じる梅の香り ウグイスの声を懐かしく聴き

春をよぶ梅の香り ウグイスの声 懐かしく聴き

新年度に想う心

自然の芽吹きを感じる季節になりました
ほろ苦い香りのするフキノトウを見つけ感謝する朝

新入社員研修の準備を進めています
昨年度受講生のインタビューをする中で
仕事に悩む若い方の話を聴きました
社会にでて初めての一年間 感じたさまざまなギャップ

講師からカウンセラーへと気持ちを切り替え
さまざまな想いを聴いたあとゆっくりとたずねました
「…あなた自身はこれからどんな人生を歩みたいですか」

過去や原因に目を向けるだけでなく
願う未来のために視野を広げてみると
「いま、自分は何をすべきか」が見えるのでは

1年目をぶじ終えた今、周りからの手が離れる時期
「自分自身を育てる」はじまりかと
新たなスタートに大切な仕事を見つけましたね
悩みを通してあなたらしい人生への一歩を

 

この冬最後の雪の日に現れたカモシカ 凛とした姿が心に残りました

この冬最後の雪の日のカモシカ        凛とした姿 心に残り